先日、友人と話していた中でふと気づいたことがあります。
それは、自分に足りないことを自覚しては、「それをできるようにならなくちゃ」と無意識にインプットしてしまうクセ。
常に「自分は未熟である」という思考は一見、謙虚で、人が生きていく上での姿勢としては好感を持たれることかもしれません。
でも、別の見方をすれば、それは多くのものが自分には足りない、という意識を常に持ってしまっていることにもなります。
これって実は落とし穴。
「今の自分に満足するな」という言葉に象徴されることだと思いますが、少し前までは、成長することが良しとされていたような気がします。
今に満足している人は、やる気がないとか現状に甘んじているとか、どこかやる気がないように見られてしまう劣等生のような対象でした。
自己啓発やビジネス書を読めば常に向上を促す内容が催眠のように促され、常に向上を目指していると、一方で自分には足りないものが多すぎることを自分の脳へ植え付けてしまいかねません。
「今あるものに感謝をする」。
これはここ数年で浸透してきた考え方のような気がしますが、この思考は幸せになるため、幸せに気づくためにはすごく重要だと思います。
先日、諦めが大切だと書きましたが、それにも通じる考え方。
今すでにあるものに満足する=今ないものは諦める=今の幸せに気づけるようになる。
少し前まではわからなかった感覚ですが、今に本当に満足できるようになると(ないものに対して執着がなくなると)何が変わるか。
人によるのかもしれませんが、私はとても楽になりました。
穏やかな幸せを心地よく感じることができるようになったのです。
「今の自分に満足するな」ではなく、「今の自分に満足する」こと。
意識することから、きっと新たな幸せへの道が始まるのだと思います。