本やドラマ、映画、舞台、ライブ、ミュージカルetc.。
日常になくても生きていける、生きていくのに必ずしも必要ではないエンターテインメント。
もしかしたら人生にはもっと大切なものがあるかもしれない。
もしかしたら生きていくのに無駄なものなのかもしれない。
でも、心を豊かに潤すエンターテインメント作品の数々。
本日は、アメリカの映画業界史上に残るロングランヒットを続け、日本でもロングランヒットを続けているオリジナルミュージカル映画『グレイテスト・ショーマン』について書きたいと思います。
この作品は、公開してしばらく経ってからも、その映画館での上映終了間際になっても、映画館へ観に行くたびに「チケット完売」の文字を見た、最近の映画では珍しい人気ぶり。
3度目に観に行ったときは、感動するシーンの前に、隣に座っていた女性が必ずハンカチを目元に当てていて、とにかくリピーターが多かったことも、上映終了まで満席に近い人気を誇っていた理由のひとつではないかと思います。
観ると元気になる、幸せな気持ちになれる、いい意味で一種の中毒性のようなものがありました。
大好きな映像3作品のうちのひとつになりました。
映画『グレイテスト・ショーマン』について
『グレイテスト・ショーマン』(原題:The Greatest Showman)は、19世紀半ばのアメリカでショービジネスの原点を築き、活躍した伝説の興行師、P・T・バーナムの成功を描いたミュージカル映画。
製作を手掛けるのは、アカデミー賞最多6部門、ゴールデン・グローブ賞・歴代最多7部門を受賞した2016年の大ヒット映画『ラ・ラ・ランド』の製作チーム。
ミュージカルの肝となる音楽を手がけるのは、同じく『ラ・ラ・ランド』で歌曲賞を受賞したベンジ・パセック&ジャスティン・ポールのふたりです。
主人公のP・T・バーナムは、『レ・ミゼラブル』で第70回ゴールデングローブ賞最優秀主演男優賞(コメディ/ミュージカル)を受賞したヒュー・ジャックマンが演じています。
これらの豪華布陣でできあがった『グレイテスト・ショーマン』は、作品賞(ミュージカル・コメディ部門)、主演男優賞:ヒュー・ジャックマン(ミュージカル/コメディ部門)、主題歌賞:『This is Me』の主要3部門にノミネートされています。
「夢が、踊りだす」というキャッチコピーと、主演のP・T・バーナム役、ヒュー・ジャックマンの笑顔が印象的なメインビジュアルは多くの方が目にしたことがあるのではないでしょうか。
『グレイテスト・ショーマン』のストーリーについて
私はもともとミュージカルが好きなのですが、この作品は初めて観た直後に映画のオリジナル・サウンドトラックを購入し、さらにその後も2度3度と観てしまうほど好きになってしまった作品です。
でも、批評家の評価は激しく分かれているとか…。
個人的な意見としては、色々な要素が詰め込まれたストーリーで見せ場も多いのですが、無駄な説明がないので、軽やかにテンポよく、飽きることなく最後まで観ることができました。
歌もダンスもストーリーも素敵で、見せ方もうまく、視覚聴覚に訴えてくる何かに感情が揺さぶられました。
物語の冒頭から泣いてしまいました。
また、この作品には「差別や偏見」など作品が重くなってしまいそうなテーマも含まれているのですが、ライトに、きれいな夢だけを見せてくれる心地よさがあります。
エンディングの家族のシーンも素敵な余韻を残してくれました。
初めて観た時は、その様々な衝撃にしばらく胸がいっぱいでした。
その後も映画鑑賞の予定でしたが『グレイテスト・ショーマン』の衝撃を消化できず、もったいなくて観ることができませんでした。
中でも私が好きなのが、P・T・バーナムのパートナーで上流階級出身で大成功を収めた興行師、ザック・エフロン演じるフィリップ・カーライルと、空中ブランコのパフォーマーで一座のスター、ゼンデイヤ演じるアン・ウィーラー の、人種と身分違いの恋のストーリー。
一番好きなシーンは、フィリップとアンが空中ブランコをしながら愛を語り合うシーンです。
歌もこのシーンの曲『Rewrite The Stars』が一番好きです。
見せ方もアクロバティックなのですが、なぜかとても美しいのが印象的でした。
すべてが詰めこまれた王道エンタテインメントです。
『グレイテスト・ショーマン』のオリジナルサウンドトラックについて
『グレイテスト・ショーマン』でミュージカルの肝となる音楽を手がけたのは、『ラ・ラ・ランド』で一躍有名になったベンジ・パセック&ジャスティン・ポールのふたり。
トニー賞助演女優賞ノミネート経験を持つミュージカル女優、キアラ・セトルが演じるP・T・バーナム一座のパフォーマーの髭女、レティ・ルッツが歌う主題歌『ディス イズ ミー(原題:This Is Me)』は、第75回ゴールデングローブ賞で主題歌賞を受賞し、第90回アカデミー賞の主題歌賞にもノミネートされています。
こちらは映画を鑑賞する前に友人に教えてもらって見た動画です。
この映像の歌唱だけでも込み上げてくるものがあり、朝から泣いてしまいました。
私だけではなく多くの方が思っていることだと思いますが、やはり圧倒的に音楽が素敵です。
『ディス イズ ミー』だけではなく、すべて主題歌でもおかしくない気がします。
最後に、エンディングで紹介されるP.T.バーナムの言葉を。
「最も崇高な芸術とは人を幸せにすることだ」
P.T.バーナム
色々なご意見があるかと思いますが、『グレイテスト・ショーマン』はこの言葉を体現・実現したミュージカル映画だと思います。
少なくとも私は、この映画を観ることで幸せな気持ちになることができました(3回も!)。
本日も「Happy Method」をお読みくださり、ありがとうございました。
素晴らしいエンタテインメント作品には幸福な気持ちにさせてくれる力があります。
※公式サイトだけでもかなり多くの情報が得られます。