今日も9月の終わりとは思えないほどの陽気でしたね。
まだまだ暑い日が続いていますが、 もうすぐ10月。夏の暑さによる疲れや紫外線によるダメージは今のうちにケアしておきたいところです。
本日は、夏のダメージケアに効果的ですぐにできる「睡眠」についてまとめてみました。
人が眠る理由
私たちが夜に睡眠をとるのは、体と脳を休めるためと言われています。睡眠中は様々なホルモンが分泌され、新陳代謝を促し、日中の活動で疲れた体を効率よく修復します。
また、睡眠には免疫力を高める役割もあります。睡眠不足が続くと自律神経のうちの交感神経が過度に緊張し、病気になりやすくなります。一方、十分な睡眠は副交感神経を優位にし、白血球のうちのリンパ球を増やすため、病気にかかりにくくなります。例えば風邪を引くと体内で免疫物質が作られ、風邪のウイルスと闘い、増殖を抑えます。それと同時に免疫物質は脳にも作用してノンレム睡眠を増やす働きがあるのです。風邪をひくと眠くなるのは深いレム睡眠に入ることで、体の免疫機能を働かせているためといえます。
このように、私たちは心と体の健康を保つため、眠る必要があるのです。
睡眠中に起こっていること
眠っていても、頭と体は働いています。情報を整理したり、目覚めてまた活動するためのエネルギーを蓄えたり、疲れた部分を修復したりしています。
頭(脳)では、生命を維持するために、心臓や肺を動かして呼吸をしたり、血液を身体に送ったり、内臓を動かしたりする指令を休まず出しています。
・受け取った情報から何をすべきか判断する
・情報を整理する
・記憶を定着させる
・記憶の再編成
・脳の休息
体では、睡眠中は脳や筋肉にあまり血液がいかなくなるので、代わりに消化器官に血液が集まって食べ物の消化を促します。
・成長ホルモンの分泌が盛んになる
・血圧が下がる
・体を動かす骨格筋が緩む
・体温が下がる
・唾液の分泌が盛んになる
・活発に消化活動を行う
・傷ついた筋肉を修復する
・体の疲労回復、免疫増強、細胞の新陳代謝、ホルモン分泌
睡眠の質を上げる睡眠のリズム
睡眠の状態には睡眠時の脳波によってレム睡眠とノンレム睡眠の2種類のリズムがあります。この2種類の睡眠の性質は対比的ですが、相互補完的なものであり、睡眠の質に深く関連しています。
レム睡眠
主に、体を休ませるうとうとした眠り。起きている間に見たことや聞いたこと、体験したことなどの情報を整理したり記憶として定着させています。この過程が、夢となって現れているのではないかと言われています。
ノンレム睡眠
主に、脳を休ませる深い眠り。深い呼吸を規則的に繰り返してぐっすり眠っている状態です。
眠りにつくと、まず深い眠りのノンレム睡眠に入ります。その後、徐々に眠りは浅くなっていき、レム睡眠に入ります。そして、寝ついてすぐの時はレム睡眠の時間がとても短く、時間がたつにつれて少しずつレム睡眠の時間が長くなっていき、朝の目覚めにつながります。このように体を休ませるレム睡眠と脳を休ませるノンレム睡眠は一晩の長い眠りの中で1セット約90分周期のリズムで4~6回繰り返されて、脳と体を休めています。
適切な睡眠時間は年齢や体質によって異なり、年齢が低いほうが睡眠時間を長くとる必要があります。そして一晩の眠りに占めるレム睡眠とノンレム睡眠の割合も年齢によって変化します。子どもはレム睡眠の割合が多く、成長するにつれて少なくなり、大人では全体の約20%程度になります。そして高齢者になると睡眠が浅くなります。
本日も「Happy Method」をお読みくださり、ありがとうございました。
皆さまが良質な睡眠で心身の疲れやダメージ、ストレスを回復できますように。